未来を創り出す、
新しい農業経営に挑む
当社は国内外で青果物の生産や輸入、加工、販売を手掛ける会社です。私はその最上流にあたる「生産」つまり「農業」に携わっています。現在、私が運営に関わっている農園は主に2か所あり、千葉でブドウ、茨城でナシを生産しています。
私たちが運営する農園では、機械化をはじめ、新しい技術や栽培方法を積極的に取り入れ、可能な限り作業負担を軽減して、農作業を行っています。例えば、ブドウは日本では一般的に平棚と呼ばれる栽培施設で生産されていますが、私たちの農園では、実がなる部分の枝を作業者の手元でアーチさせることで、首肩腰を大きく曲げることなく作業ができる樹形にしています。こうすることで、作業者の方の負担が大きく下がるのはもちろん、生産性と作業効率もアップします。このような新しい技術や栽培方法を積極的に取り入れ、農作業の負担を軽減し、生産性と効率を向上することで、大規模な農業経営のモデルを構築するのが、私たち、ファーマインドが追求する持続可能な農業のあり方です。千葉の農園は、現在、東京ドーム1.5倍にあたる、7ヘクタールの面積があるのですが、今後さらなる規模の拡大を行います。ナシを育てる茨城の農園も同様です。
日本全体に目を向ければ、こうしたビジネスモデルを創出できる場所や青果品目が、他にもきっとあるはずです。私たちは、日本の農業に関する様々な研究を行う農研機構や各県の農業試験場にも赴き、最適な栽培方法や品目をリサーチしながら、今後も既存の農園を拡大しつつ新たな農園開発も進めていきたいと思っています。