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Interview

新たな商品を生み出す
ファーマインドの司令塔

  • マーケティング部門
  • 商品化政策部
  • 部長
  • 畑山 十記子
  • 1998年入社
※所属・役職・インタビュー内容は2019年2月時点のものです。

各部門の力を最大限に引き出して
ベストな商品を創りだす

商品化政策部は、新しい商品を生みだすための司令塔の役割を担っています。

青果物は、同じ種類の野菜や果物でも、様々な姿形の商品となって、お客様の手元に届きます。数や重量、形状、加工度、さらにはパッケージのデザインや材質についても多様ですし、外部に記されている商品特徴、産地、賞味期限などの情報も様々です。外見上の違いだけではありません。産地や生産者の栽培方法、その年の気候、収穫後の加工技術、保管や物流の管理の良し悪しによって、味や品質が大きく変わります。青果物で、新しい商品を創り出すには、こうしたあらゆる要素を考慮しなければなりません。もちろん、お店や消費者のニーズの的確な把握も必要です。

ファーマインドの最大の強みは、これら青果流通のすべての要素に関わる機能、つまり生産、調達、加工、保管、物流、デザイン、品質管理、営業、消費者調査などの部門を自社内に持っていることです。また、これらは自社商品のみを対象とするのではなく、機能自体をサービスとしてお取引先に提供することもあります。

私たち商品化政策部の役割は、こうした社内の多様な部門やお取引先の真ん中に立ってコミュニケーションし、最適な方向性を見つけ出し、最終的にベストな商品のコンセプトや姿形を創り出すことです。さらには、商品が出来上がっていくプロセスを、責任をもって最後まで管理します。

チームメンバーの自主性を尊重

商品化政策部のチームメンバーはそれぞれが担当する商品を持ち、商品の規格・原価の策定、他部署との調整やスケジュール管理などを行っています。私は部長として、組織全体の業務・案件の進捗管理やチームメンバーのマネジメントをしています。私自身は、メンバーに「任せる」タイプだと思っています。私のチェックを待つことなく、それぞれ他の商品を担当しているメンバー同士で、業務の進捗や抜け漏れがないかなど、確認し合って仕事を進めています。一方で、今まで取り扱ったことのない商材であったり、新しい機械設備の導入が必要な場合など、ゼロから立ち上げる案件では私自身も最初から入り込んで業務にあたることも多いです。今後の事業の拡大を見据え、他部門と連携して、新たな商材、お取引先の開拓についても常にチャレンジしています。

青果物は生き物、その変化を楽しむ

私たちが扱っている商品は、天候による影響が大きく私たちの力の及ばないところで入荷予定数量や品質などが変わることが多々あります。それを私は単にトラブルと考えず、青果物を届ける楽しさと捉えるようにしています。例えば、天候によって、生産者の収穫量が想定を超えて大きく変動した場合は、商品の量など、規格そのものを見直さなければならない時もあります。生きている青果物は、1つとして同じものはなく、工業製品と異なり独特の商品管理が必要ですが、常に動きがあるものの面白さに気がつけば、この仕事はどんどん楽しくなり、やりがいも出てきます。

また、単に青果物そのままの商品のみでなく、「おやつ熟柿」や「冷やし甘いも」のようにドライ加工、焼成・冷凍プロセスなどを必要とする加工度の高い商品もあり、様々なレベルでの商品開発に携わることが出来ることも醍醐味の1つです。


商品化政策部がたずさわった商品の一部

みんなで思い描いた『会社の未来』が現実に

新人時代、それぞれのセンター毎に別々で発注していたパッケージ用資材などの窓口を一つにするという業務を任せてもらった事がありました。購買の仕方、スペックの統一など、各センターと本社の間で様々な調整を行ったのですが、それぞれの現場にはそれぞれのやり方があり、調整には粘り強いコミュニケーションが必要でした。結果的に、コストを包括的に管理できる体制をつくり、大幅なコストダウンを実現できたのは印象的な出来事でした。地道な調整業務が大きな成果に繋がる経験を経て、仕事の面白さを知りました。

また、若い頃は、目の前の業務をこなすことに精一杯の日々が続いていましたが、十数年前のある時に、これからの会社のあり方について、何人かのメンバーと議論する機会がありました。当時は、他社の商品の委託加工が事業の中心だったのですが、『自分たちのブランド・商品を持って、メーカーとしての顔をもちたい』と将来のビジョンを語り合いました。メンバー全員で思い描いた未来に、現在のファーマインドが近づいてきたことが、とても感慨深く、嬉しく思います。

化学反応を起こして新しい風を社内に

新入社員の方には、何事にも興味を持って、「面白い」を仕事の糧に、たくましく生き抜いてほしいです。そのために社内外の人々と積極的にコミュニケーションし、躊躇することなく様々な化学反応をおこして頂きたいです。業界内の様々な変化のスピードが、劇的に速くなる時代に、柔軟性をもって仕事に臨み、新しい風を吹き込みながら、私たちにも刺激をどんどん与えていただくことを期待しています。

私にとってのファーマインドは

確固たる軸を持ちながらも飽くことなく変化し続ける、青果業界において稀有な面白い会社。多岐に渡る機能を社内に有しているため、様々なキャラクターの社員がそれぞれの場で活躍できる。