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Interview

最高の状態で
商品を送りだす、
コールドチェーンの要

  • センター事業本部
  • センター製造部門
  • 庫内物流部
  • 山口 駿平
  • 2020年入社
※所属・役職・インタビュー内容は2022年2月時点のものです。

生産者と消費者を繋ぐ「ハブ」

庫内物流部という部署名は、聞きなれない方も多いかもしれませんが、青果流通の生命線である、「良い商品を、良い品質のまま消費者へ届ける」コールドチェーンの「要」と言える仕事を担っています。ファーマインドのコールドチェーンの核は、全国に14拠点ある青果専用センターです。
センターでは、青果物が、美味しい食べ頃の状態に熟成されたり、便利に食べられるカットフルーツへと加工されたり、消費者のニーズに合った形にパックされるなどのプロセスを経て、全国のスーパーやコンビニなどの小売店に出荷されていきます。こうしたセンター内の各プロセスの間で、青果物をスピーディに移動させたり、高い品質のまま保管したり、膨大な数の配送先へ正確に仕分けたりするのが、庫内物流部の主な仕事です。
センターには、毎日、世界中、そして日本全国の産地から多種多様で大量の果物や野菜が集められ、膨大な数の小売店へと配送されていきます。生産者からの無数の線と、消費者への無数の線が、センターで一点に交わるイメージですが、庫内物流部は、その結節点=「ハブ」に位置し、最高の状態で商品を送り出す役割を担っていると私は考えています。

青果の特性によって、
磨き上げられた技術とノウハウ

庫内物流部の業務は、実は、非常に高い技術力とノウハウによって支えられています。
バナナを例に説明します。私が所属する神戸センターは港に隣接しています。フィリピン、エクアドル、メキシコなどの世界各地の産地から船で輸送され、入港したバナナは、通関の後、直接センターに入ります。庫内物流部は、こうしてセンターに入ってきたバナナを、最も美味しい状態に「熟成」させるための「室(むろ)」と呼ばれる部屋に運び入れます。熟成は非常に繊細で、産地や品種などによって、室の中での位置を微妙に変える必要があるため、熟成の専門チームと連携して、フォークリフトを操り、室への入庫を行います。また、適切に熟成された後のバナナを、出荷するためのスペースに移動させ、規格、商品名、品質などを確認しながら、膨大な数の配送先ごとに仕分けを行います。
こうした各作業について、自社開発したシステムを通じて、各現場に指示を送ったり、現場でのチェックを行ったりするのが、私の主な仕事です。
ファーマインドでは、バナナだけでも約100もの品目を扱っています。加えて、キウイ、アボカド、パイナップルといった輸入商品、北海道から沖縄まで日本全国で生産される、ありとあらゆる青果物が、全て庫内物流部の手を経て消費者に向けて送り出されます。

青果は、種類によって最適な保管温度が微妙に異なり、ファーマインドのセンターでは、細かく様々な温度に設定された冷蔵庫で商品が管理されています。それでも加工食品のように長い期間保管することはできず、新鮮で美味しい商品を消費者にお届けするには、スピードが勝負になります。しかも天候等の影響で、商品の供給が影響を受けやすく、変化に対する柔軟な対応が求められます。さらには、青果は衝撃に弱いため、非常にデリケートな取り扱いが必要です。こうした厳しい要求の下で、最高の状態の商品を出荷するために、スピードと正確さ、そして繊細さを追求し、技術を培ってきたからこそ、現在の庫内物流部の業務が築き上げられてきたんだと感じています。

大切なタスキをつなぐ最終ランナー

庫内物流部は、大切に運ばれてきたタスキをつなぐ最終ランナーのような仕事だと思っています。私たちが扱うのは、生産者が情熱と時間をかけて育て、センターの同僚たちが付加価値を高めてくれた青果物です。最後に出荷される段階で、私たちのミスによって、お客様の手に最善のタイミング、最高の状態で届かない、というようなことは決してあってはならない、という緊張感をもって仕事に取り組んでいます。スーパーなどで商品を目にするときは、「自分たちの仕事によって、ここに並んでいる」と、大きな喜びを感じることができます。

新しいことに取り組む「気持ち」の変化

実は、私自身、ファーマインドに入社して配属されるまで、庫内物流部の仕事について、全く知識がありませんでした。配属が決まった際には、勝手な印象で、「荒っぽい職場だったらどうしよう?」と不安がありましたが、実際に仕事を始めてみると、全く逆であり 、驚くほど優しく接してくれる先輩ばかりの職場で、幅広い知識や繊細なコミュニケーションが求められる仕事でした。また、上司は新人の自分にも、期待してくれていることを、はっきり伝え、責任ある仕事をどんどん任せてくれています。入社前は、新しいことに挑戦することにしり込みするような性格でしたが、実際に機会を与えられ、「やってみると意外とできる」という感覚が徐々に芽生えました。例えば、外部の協力会社と一緒に新しい業務をスタートした時に、私たちと協力会社の方との間で、仕事の進め方について意見が食い違うことがありました。毎日どうやっていこうか悩む日が続きましたが、諦めずに自分の考えていることを相手に発信し、意見をすり合わせていきました。結果、より良い方法を生み出すことができ、円滑に業務が進むようになりました。改めてコミュニケーションの大切さと新しいことに挑戦することのやりがいを感じました。 入社から2年で、様々な知識を得ることができましたが、何より、新しいことに抵抗感なく取り組める「気持ち」の面での成長が、一番大きな変化だと感じています。

今はまだ、庫内物流部の仕事を勉強している段階ですが、今後は他部署も含めたセンター全体のことや、センター以外の全く違う部署の仕事についても学びたいと思っています。庫内物流部で身につけた、「全く新しいことでも、まずはやってみる」という姿勢を持ち続けたいと思っています。新入社員のみなさんにも、「とにかくやってみる」気持ちを大切にしてほしいです。

私にとってのファーマインドは

入社以来、変化を感じなかったことはない。

様々なことに挑戦し、常に変化し続ける会社。